2018/12/12 中央リハビリテーション部を見学してきました。
リハビリテーション(Rehabilitation)は、「再び人間らしく生きる」「再びできるようにする」といった意味だそうです。
広々とした部屋の中に、治療に応じた様々な機器がありました。
ここは急性期病院ということで重度の患者さんが多く来られているようです。
最初に感じたことは、スタッフと患者さんがマン・ツー・マンでリハビリを行っているということでした。
高齢化社会到来で患者さんは増す一方ではないかと思います。
リハの種類や患者さんの症状にもよりますが、
ツールを用いることで一人のスタッフで複数の患者さんを診れるものもあるのではないかと思いました。
次に手作りのリハ用の道具がいくつもありました。
例えば上下左右に5cmピッチ位で穴が開いている30cm角位の木の板など
これはマッチ棒のような棒を順に挿していくのだと思いますが、
おそらく健常者にとっては、簡単にできるものなのです。
リハビリは身体の訓練だけではなく、自分の心との戦いになるのではないかと思いました。
昔は当たり前にできたことが、今はできない自分。
頭の中ではできるはずなのに、自由に動かない身体。
単調な作業療法は、いつしか自分のプライドとの戦いになるような気がしました。
幼い頃、
手袋にうまく指を入れなかった事、
箸をうまく持てなかった事、
ボタンをうまく留めれなかった事、
服をうまくたためなかった事、
靴の紐がうまく結べなかった事、
思い返してみると最初は沢山のことができなかった自分。
でもそれは日々の繰り返し練習の中で、少しづつ出来るようになっていったことも。
リハビリを行う患者さん達は本当に苦労が絶えないと思います。
やり続ければ、きっとできるようになる、練習はうそをつかない。
単調なことも、コンピュータでゲーム性を取り入れ、目標設定、実績表示、映像や音声での指導や激励などを行えるようにすれば、励みになると思います。
コンピュータのソフト屋としては、そのようなツール作りで貢献ができればと思いました。